経済界倶楽部札例会で南原竜樹氏の講演を聞いた。企業家として大成するには一度は破産の洗礼を受けなければならない、という説は氏の話を聞くと本当かもしれないと思えてくる。海外から車を買ってきて国内で販売する仕事で事業が拡大していた時に、外国の自動車メーカーが破産し、100億円から一挙にベンチで夜を過ごす身に転落である。
しかし、すごいのはそこから這い上がって元の規模の事業まで回復させ、さらに200億円、その先には1000億円企業を視野に入れている。この破産体験は「借金100億円からの脱出…地獄の危機を乗り越える逆転発想経営術」(河出書房新社)の著作として出版されている。
現在は色々な企業の代表であるけれど、「ATパブリケーション(株)」会長で紹介されていた。出版業は儲からないビジネスの右翼に来るのに、どうして出版業なのか疑問が湧く。答えは至極明快で、出版事業で儲けようとは考えてはおらず、自分の考えを著作にして世に広めたい、という考えを述べていた。
自分の考えを世に問うなら、このインターネット時代ではブログでもフェースブックでも他のネットの手段でも、そちらの方が手軽で、多くの読者に読んでもらえる可能性もある。しかし、社会的信用力の点ではネットは本に負ける。講演で例として持ち出されたのが、数十万の読者を持つネット管理者がお呼びのかからない会合に、数千の部数の本の編集者が堂々と入り込むことができるそうである。書き手だって、ツイッターのフォロワーが何万居るといっても、売れなくても一冊の本の著者に敵わない雰囲気がある。
講演会では、当然ながら南原氏はスーツを着込んでいる。しかし、講演のスライドには氏の筋肉隆々の上半身の裸の姿が映し出される。3年間ほどで普通の肉体から訓練でこの筋肉が盛り上がった身体になったそうである。その体験を基に、スポーツ・健康ビジネスを展開しているとのことで、札幌での事業拡大に協力者を求めていた。
超高齢化社会を迎え、急成長の気運にあるのが棺桶製造業であるそうで、ちょっとしたところに目配りをしてビジネスにつなげようとするのが、破産から得た知恵なのだろう。さすがに棺桶製造業まで踏み込まず、介護・看護の方面に事業を展開している。
懇親会の席上で講演会参加者と話しているところをパノラマ写真に撮らせてもらう。これまで面識のなかった方なので、2,3言葉を交わして、後に続く名刺交換希望者に話の機会を譲った。
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