大野池 水面変身 雪野原
カモが遊び、水連が水面に顔を出し、周囲の木道を人が歩き佇む大野池は雪で覆われ近づく人もいない。池の傍らを流れるサクシュコトニ川の流れが少し見えていて、水場なのがわかる。レストラン「エンレイソウ」の建物が雪景色の中にある。
大野池 水面変身 雪野原
カモが遊び、水連が水面に顔を出し、周囲の木道を人が歩き佇む大野池は雪で覆われ近づく人もいない。池の傍らを流れるサクシュコトニ川の流れが少し見えていて、水場なのがわかる。レストラン「エンレイソウ」の建物が雪景色の中にある。
目に入るは 円柱手摺 格子窓
「林」の文字 林学教室 名残なり
古河記念講堂は北大のシンボル的建物である。しかし、その出自は暗い影を引きずっている。古河工業が足尾銅山鉱毒事件を引き起こし糾弾され、その贖罪を込めて古河虎之助が当時の帝国大に100万円を寄付する。その寄付金の一部で1909年林学教室としてこの建物が建てられた。林学なので玄関のホール部分の欄間の窓は「林」の字がデザインされている。円柱をデザインした手摺の階段があり、洋風の造りである。教養課程の学生時にこの建物の教室で講義を受けている。(2012.2.3)
旧札幌農学校第二農場には、クラーク博士が教育のため建てたモデルバーンが風雪に耐えて残っている。周囲の雪景色の中で、木造の建物の黒さが目立つ。モデルバーンは切妻の2階部分に家畜用の干し草を搬入する入口があり、土を盛った坂を作り、この坂を利用する構造になっている。この入口の上部には牛の頭の木彫りが飾られている。パノラマ写真を撮ると、軟石造りの釜場やレンガ造りの製乳所の建物も写ってくる。当時の素材の異なる建築物の展示場の雰囲気である。(2012.1.30)
モデルバーン 雪に黒さの 目立ちたり
この景色 パノラマ写真 残したり
工学部の駐車場の横で撮影したこのパノラマ写真の風景はもう見ることができない。駐車場のところに新しく研究棟が建築中である。駐車場は情報科学研究科と農場に挟まれた空地に移されている。年々構内のどこかの風景が変わっていく。
モデルバーン 雪に黒さの 目立ちたり
札幌農学校第二農場には、クラーク博士が教育のため建てたモデルバーンが風雪に耐えて残っている。周囲の雪景色の中で、木造の建物の黒さが目立つ。パノラマ写真を撮ると、軟石造りの釜場やレンガ造りの製乳所の建物も写ってくる。
平成に 生まれし並木 育ちたり
平成のポプラ並木は2001年に北大創基125周年を記念して植えられた。北大のシンボルのポプラ並木の老齢化が進み、一部風台風で倒壊したため、新しい2代目の並木に育てようとしている。並木は第一農場の外れで順調に大きくなってきている。
この景色 パノラマ写真 残したり
写真撮る 間に来て過ぎて 女子学生
工学部の駐車場の横で撮影したこのパノラマ写真の風景は変わってしまう。駐車場のところにフロンティア応用科学研究棟が建築予定である。駐車場は筆者が学生の頃、構内の各施設の冬期暖房用石炭の貯炭場であった。当時の貯炭場の写真を撮っておけば貴重な資料となったのにと思う。駐車場は研究棟の建築のため、情報科学研究科と第一農場に挟まれた空地に移されることになる。年々構内のどこかの風景が変わっていく。それをパノラマ写真に残そうとしている。(2012.1.30-10)
この景色 パノラマ写真 残したり
工学部の駐車場の横で撮影したこのパノラマ写真の風景はもう見ることができない。駐車場のところに新しく研究棟が建築中である。駐車場は情報科学研究科と農場に挟まれた空地に移されている。年々構内のどこかの風景が変わっていく。
並木から 続く踏み跡 一直線
日暮れが迫る第一農場の雪景色をパノラマ写真に撮ってみる。陽は既に西の山並みに掛かる雲の中である。帰宅する学生だろうか、農場の道を歩く人影が遠くに見える。ポプラ並木を通って続く踏み跡が、農場の雪野原に一直線で延びている。
テーブル状の大きな化石が展示されている。説明を読むと「ストロマトライト」と呼ばれる堆積物である。原核生物であるバクテリアの一種が泥を取り込んで、それが層状に堆積され化石になったものという。このバクテリアの活動で海水中に酸素濃度が高まり、酸素呼吸をする生物の進化が促進された。バクテリアが地球上に出現した頃の大昔の話である。展示室のパネルにはベルム紀、石炭紀、デボン紀、シルル紀、オルドビス紀、カンブリア紀の古生代紀の用語が並ぶ。(2011.12.24)
バクテリア 泥を集めて 化石なり