茂尻駅は線路と並んで走る国道38号より少し高いところにある。階段を登り駅舎内に入ると、がらんどうの駅舎内には椅子一つ無い。これほど何も無い駅舎も珍しい。壁には番の丹頂鶴と松の大木の絵が床の間のようなところに飾ってある。駅舎内の造りとしてはこれも珍しい。他の壁には油絵が掛かっていて、これにはズリ山と石炭の運搬車らしいものが描かれている。絵には雄別茂尻炭鉱風景と説明が書かれている。この炭鉱は大規模なガス爆発で1970年閉山に追い込まれた。ホームに出てみるとワンマン列車が停車していた。
客姿(きゃくし)無く ワンマン列車 停まりたり